今日という日

あれから、もう3年が経ってしまった。
僕個人にとっても、外面的にも、内面的にも、転機となる時期と重なっていた。


あの時、僕は知った。
「無関心」であるということ、ただそれだけで、憎しみの対象となり得るということ。
そしてその憎しみは、ただ「理不尽」という一言だけで、かたづけるべきではないのだということを。


紛争の心理学―融合の炎のワーク (講談社現代新書)


911が起きた2004年9月、「紛争の心理学―融合の炎のワーク (講談社現代新書)」の邦訳が出版された。


この本の著者であるアーノルド・ミンデルの根底には、明らかにニューエイジ的な発想がある。そのためか、個人的にはちょっと眉をしかめざるを得ないような言動が、多いように感じる。


しかし、にも関わらず、この本に書かれている洞察には、耳を傾けるべき点が多い。

テロリズムは、文化変容の必要性がありながら、それが妨げられているときの時代精神である。


紛争の心理学―融合の炎のワーク (講談社現代新書)」 p154より引用