林道義氏、「ユングは関係ない」

この場合ユングは関係ない

 ついでに述べておくが、この者は私を「亜流ユング主義者」と呼んでいる。ユング心理学の世界、そして私のユング研究をどれだけ知った上で言っているのか。私は誰の亜流でもない。根拠も示さず人の研究を亜流呼ばわりするとは無礼極まりない。

 この者は、私のジェンダーに関する理論がユング心理学を前提にしているはずと思い込み、私の説を勝手に捏造した上で、「林氏が「男らしさ」「女らしさ」を守るべきだとする理由が彼なりのユング解釈に基づくものであるのであれば、それを明らかに」せよと言っている。だが、これまで私はジェンダーの問題をユングと関係づけたことは一度もない。ユングと関係あるだろうという想像や当て推量で物を言うべきではない。このことは、この者がいかに杜撰な議論をする者であるかを示している。

 ユング心理学はこの問題とは直接関係ないので、ここで私のユング解釈については説明しない。私のユング理解について知りたい人は、拙著のうちPHP新書の「ユング心理学入門シリーズ」三冊と、『ユング思想の真髄』(朝日新聞社)を読んでもらいたい。さらに私の編集執筆の雑誌『ユング研究』全10巻には、私のユング解釈がより鮮明に表明されている。相手のことをよく知りもしないで「亜流ユング心理学者」などとレッテル貼りをしたり、私のユング理解について一知半解でいい加減なことを言うのは、恥を天下にさらしているようなものである。


http://www007.upp.so-net.ne.jp/rindou/femi36-2.html


・・・うーん。。
これって、「ユングとは誠実に向き合っていない」と言っているのに等しい気が。「ユング心理学はこの問題とは直接関係ないので」ってなんなんだよ。。