「こんなことになって」と泣き崩れた。

僕は --- 自分の愚かさを晒すことを承知で、こう叫びたい。「ライブドアだとか、小嶋喚問だとか、株価下落だとか。本当に、本当に、心の底からどうでもいい、どうでもいいことだ」、と。この記事を読んだ後、僕の中からそのような想いが沸き上がってきて、それが止まらないのだ。

父親は被害者への賠償金を支払うため先祖代々の土地を売り払い、五年後の九四年十一月、青梅市内の多摩川にかかる橋の上から飛び降り、自殺した。(中略)

最高裁判決のあった十七日、被告の自宅のあった場所に立った。事件から約一年後、家は取り壊され当時の面影はない。「どんな子どもでも、私の子どもなんです」。十七年前に、被告の父親が心から絞り出すように口にした言葉が、風の中から聞こえてくるような気がした。目に涙がにじんだ。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060118/eve_____sya_____002.shtml