2004年8月17日 深夜
黒づくめの老人と、自分の部屋に二人でいる。
部屋は明かりがついてなく、薄暗い。
僕はなぜか、まるでバリケードのようにドアの前に椅子を置いて、そこに座っている。
老人は言った。
「"彼"は、非常に優秀だ。」
僕は、ついさっきまでその男*1 と一緒だったことを思い出した。
老人はさらに言った。
「だが、"彼"は取り憑かれている。"彼"は、魔物を呼び込む。」
その瞬間。
背後のドアが、すごい勢いでドーン、ドーンと叩かれ始めた。強い衝撃が伝わってくる。今にも、ドアが開きそうだ。
ドアの向こうで、何者かがこちらに侵入しようとしている。
僕は必死でドアを押さえながら、思わず叫んだ。
「ここを誰の家だと思っている?好き勝手やってんじゃねぇよ!」
その直後。
背後から強い力で引っ張られ、僕は宙に放り投げられ、そして、ベッドへと落ちた。
・・・と同時に、目が覚めた。*2
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なぜ、必死になって防ごうとしてしまったのだろう?
もっと違った態度で接すれば、別の展開もあっただろうに。