2004年8月18日 未明

狭い、ホールのような場所。
スクリーンがあり、映画の上映をおこなうようだ。


座席はソファーベッドのようになっているが、とても狭く、4人も座れば身動きできない程度の幅しかない。
右から、OT、僕、AN、見知らぬ中年男性の順で座っている。


一番左に座っている中年男性が、なにやらもぞもぞと動いている。


突然、ANが怒り出す。


「おい、おっさん!体をボリボリ掻いて、垢を飛ばすのをやめろ。」


しかし、中年男性は体を掻くのをやめない。
そして、ぽつりと言った。


「俺、たむしなんだよ。かゆいのはしょうがない。」


ANは激怒し、中年男性をすまきのように布でくるむと、担いで外に出ていってしまった。


その後、伝聞で聞いたところでは、ANは中年男性を監禁し、拷問をしてまで、掻くことを止めさせようとしたらしい。
だが、中年男性は、体を掻くことを最期まで止めようとしなかったという。

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僕自身の、無意識への態度が透けて見える夢。
全ては僕の左側で起こり、そして、伝聞という形でしか関わることが出来なかったのだった。
ANの行動は、まさしく無意識に対する、僕自身の無自覚な振舞いそのものだ。