2004年8月21日 早朝

この夢の中では、僕は中国人の男性であった。
歳は30代半ば頃で、妻と、二人の幼い息子がいる。


僕は家族を連れ、国境を越えて、モンゴルへ逃亡しようとしていた。*1
モンゴルへ行くには、国境と国境の間に広がる緩衝地帯を、監視の目を潜り抜けつつ進まなければならない。


国境一帯には延々と砂漠が広がり、緩衝地帯の目の前には、国境に沿って金網のフェンスが続いている。
また、監視塔があり、常に越境者がいないかの監視が行われている。


しかし、どうにか家族全員、見付からずに金網を越え、緩衝地帯へと入る。
全員で砂漠の砂に模した布を被り、数分おきに数メートルずつ、匍匐前進*2 で進む。
見付かったら、確実に命は無いだろう。緊張しながらも、慎重に進んで行く。


しばらくして、ついにモンゴル側の金網フェンスに到着した。


僕は「ここで見付かったら全てが台無しだ」と、若干焦りながら、家族をフェンスの向こうへと押し上げ、最後に自分もフェンスを乗り越えた。


ついに、国境を越えた。
安心して振り替えると、国境一帯の景観が一変していた。


そこには、まるで中国・桂林のような雄大な景色が、延々と広がっていたのだった。


ここで場面が変わる ---


僕は実年齢に戻り、モンゴルを馬で駆けていた。


しかし、モンゴルのはずなのに、草原ではなく岩山が続いている。
僕は岩山を登り、山頂を目指していた。


坂道を駆け上がりながら、僕は馬に愛着を感じていた。そして、


「馬の寿命は短い。こいつとあと何年、一緒に走れるのだろうか?
しかし、もしこいつが走れなくなったとしても、最期まで面倒を見てやらなければ。」


などと考えていた。


途中、なぜか引越し会社のトラックとすれ違う。


山頂に着く。


山頂には、小さなお堂と、昔死んだ地元の名士の墓が、ポツンとあったのだった。

*1:逃亡の理由は定かでない

*2:どうでも良いけど、ほふく前進ってこんな難しい字だったんだ。。