2004年10月11日 未明
薄闇の中、小山のふもとに延びる道を歩いている。
途中で、これは夢だと気づく。
道を先へと進むと、少年が泣いている。
僕はその少年に、なぜ泣いているのかと尋ねた。すると、その少年の母親がやってきて、訳も無く少年を叱りつけ始めるのだった。
僕は少年を抱きしめると、逆にその母親を叱りつけた。
「そのような怒声によって、子供が理解できる何かを、伝えることができるとお思いですか?」
すると母親は、何か教条的なことばかりが書かれた、ちっぽけな看板へと姿を変えてしまった。
少年を連れて先へと進むと、片足が地面に埋まって、動くことができなくなっている少女がいた。
僕は少女を抱きかかえて、地面から出してあげるのだった。