2004年11月26日 深夜

僕はマンションのベランダに立っていた。
あたりは、まるで宇宙空間のように、圧倒的なまでの闇に包まれていた。
部屋から洩れてくる灯りによって、かろうじベランダの中だけは見ることができた。
しかし、その外は、本当に無限に闇が広がっているかのようだった。


その闇を見つめながら、僕は郷愁を感じ、そして思った。


「そろそろ、あの中へと戻って行くべき時が近付いているのかもしれない。」