2005年7月3日 早朝

僕は、家族を乗せた汽車を運転している。
汽車は、レールの上ではなく、山道を猛スピードで疾走している。


砂利道や獣道などの悪路をぬけ、細い、石で出来た階段へ差しかかる。石の階段の左側は、崖となっている。
僕は、「道を間違えたかな。。」と思いつつ、石の階段をガタガタと下っていった。


石の階段を抜けると、目的地に到着した。
そこは、正方形の広場になっていた。正方形の、階段側をのぞいた3方の辺には、辺に沿って、石で出来た立派な古いお堂が建っている。それらのお堂には壁が無く、吹抜けになっていて、その中には、立派な石仏が何体も並んでいた。


家族とともに汽車から降り、感慨にふけりながら石仏を見学した。
父が、石仏の頭部に無造作に触れているのを見て、思わず「不敬だ」と感じてしまう。


しばらくすると、尿意をもよおしたので、便所をさがす。便所はすぐに見付かったが、その便所は、お堂と同じように石造りで、壁や仕切りが無い。壁や仕切りが無い中で、男性も女性も、用を足している。


一瞬躊躇するが、「まぁ、これもしようがないな」と考え、そこで用を足すことにした。