ここしばらく、忙しかったり体調を崩したりといったこともあって、ネットから遠ざかる形で日々を過ごしていた。淡々と日常の業務をこなし、その合間に周囲の人びとと、世間的なあれやこれやの話題に花を咲かせる、そんな毎日。そのような日々の中で、僕は、…
しばしば、このようなことが言われる。「表明された言説の正当性は、その当事者の置かれた状況や動機、党派性などから切り離し、その内容の是非で判断しなればならない」確かにこのような姿勢は正しいように思えるし、ある側面では実際、そうなのだろう。し…
id:rnaさん*1から、再度応答をいただいた*2。この一連のやり取りに関する印象をまず述べると、「どうもうまくないな」、と感じている。それはどういうことかと言えば、なんばさんが「書いたはずの事が読みとられていない」とおっしゃられているのと同様に、…
上のエントリ(おかしいですよね (2) - 諸悪莫作)ですが、いったんアップした後、若干表現等を修正しました。 ただし、主旨には変更ありません。
ホームレス差別と僕の失言について - rna fragmentsへの再応答も兼ねて、長居公園の出来事に関して交わされた様々な議論について、思うところをつづっていく。 この事柄を語るにあたっての前提として、ひとつだけ、はっきりとしていることがあるように思える…
昨日のエントリで「思うところはいろいろあります」と書いた。その「いろいろある」中で、特に極々私的な感情について、まずは吐露しておきたい。 つい最近まで、僕はしばらくこのブログの更新を怠っていた。そしてそれを再開するにあたって、いくつかの事柄…
昨日のエントリについて、id:rna さんから応答をいただきました*1。 思うところはいろいろありますが、急激に忙しくなってしまったので、再応答は少し後になると思います。 * 2007年2月9日、下記エントリに書きました。 まずは極私的な感情から - 諸悪莫作 …
本当はだまっていようと思っていましたが、ちょっと我慢ならなくなってきたので吐き出してしまいます。 http://d.hatena.ne.jp/demian/20070206/p2の本文及びコメント欄。id:rnaさんにお伺いしたいのは、たとえば ひどいとは思うが、、、「ホームレスは「女…
大阪の長居公園で野宿生活をおくる人びとの強制排除が、明日にも実行されようとしている。この排除については、法的根拠どころか、理由としてあげられていた「近隣からの苦情」すらも、デタラメであったことが指摘されている。 このように排除に対する抗議や…
3ヶ月も更新されなかったブログの致死率は、90%を超えるらしい。 ブログが死ぬとき:ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦:オルタナティブ・ブログ 4ヶ月以上更新されていなかったこのブログは、いい加減ご臨終間近だったようだ。 しかし、このま…
sumita-mさんによる、「見てしまったこと」を巡る考察。とても勉強になるし、何よりも、いろいろと考えさせられる。 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060829/1156827266 特に、このくだり。 生について、一般項として語らせようとする、そのこと自体が既に…
書く、と言いながら書けていないことが多くて、いささか心苦しかったりもするんだけれど。 けっこう忙しいので、どうしても吐き出したいことだけを少しだけ、書き殴っておきます。 でもこれは独り言です。 どうやら僕は、たまに「偉そうに語りたい病」になっ…
ある意味で、以前取り上げた「普遍論争 - 諸悪莫作」の続き。 本来ならエントリで書くべき事柄を少々忙しくなってきたせいで、はてブのコメントのみで済ましてしまった。失敗。 たとえば、科学も人の営為である、という文脈で言えば「文化」という言葉がたし…
古来より人間は、天空に見出される事象と、地上における様々な出来事との間に、結び付きがあると考えてきた。いや、より積極的に表現するならば、天空の事象と地上における様々な営為との間に、照応を見出してきたのだった。特に天空に見出される様々な異変…
前々回の続きを書く前に、もう少しだけ別のことを。
われわれが日常的に触れる報道などにおいて「テロ」と呼称した場合、それはもっぱらイラクやパレスチナにおける、アメリカやイスラエルへの暴力的行為を指し示している。そしてその場合、そのような暴力を行使する人々は「テロリスト」と呼ばれる。たとえば…
前回の続きを書く、その前に。
この論文を書くにあたって、私はいわばひとつの約束をしておきながら、長年にわたってそれを果たすだけの勇気を持たなかったということができる。問題とその提示の困難さは私にとってあまりにも大であった。すなわち、このような問題に取り組むには知的な責…
いろいろ書きたいことがあるのに、言葉にまとめるだけの体力が無い。。 で、調べものをしていたらちょっと興味深い記述を見付けたので、とりあえずメモだけ。 中世ヨーロッパの普遍論争に関する、ユングの論考から。 九世紀の聖餐論争はいっそう大きな論争の…
ここしばらく、やさしさ、ということについての、言葉にならない想いがぐるぐると巡っている。やさしさという言葉のその背景にあるもの、その言葉が指し示している背景にひろがる何かについて、僕は知りたいと望んでいる。
共謀罪についての参考サイト 共謀罪(キョウボウザイ)ってなんだ? 共謀罪ってなんだ? 共謀罪ブログ 共謀罪反対 THE INCIDENTS (Alternative Version) http://www.nichibenren.or.jp/ja/special_theme/complicity_about_qa.html http://list.jca.apc.org/p…
教育基本法の改正について、様々な批判がなされている。それらの批判の多くは、やや乱暴に言ってしまえば、「愛国心や伝統といった恣意的な価値観を教育の主眼とすることは、民主制度の社会が多様な価値観によって担保されている事実から考えるならば、首肯…
タイトルのとおりです。文字通り、体を壊してしまいました。。 そんなわけで、半ば療養のような生活を送っていてブログを書いている場合じゃないんですが、ちょっと書きたくなったので書いてしまいます。 ちなみに、ピンカーの「人間の本性を考える」につい…
体調が相変わらず優れないのと忙しいのとで、いまだに中巻の半ば辺りをうろちょろしている。 ところで、ネットで「人間の本性を考える」の書評などを読んでいると、ひとつの事実に気が付く。ピンカーは認知科学の立場から生得説を支持し、構築主義や脱構築の…
ここしばらく、体調を崩してしまって、寝て過ごすことが度々あった。その、朦朧とした頭で僕はスティーブン・ピンカーの「人間の本性を考える」を読み進めていた。僕が関心をよせているユングは、人間の心理現象は合目的的であり、また、人類は生得的に人種…
以前、大峰山への入山運動について触れたことがある。その中で僕は、信仰や伝統は不変のものではなく、常に捉え直されるべき対象なのであり、それ自体においてただちに首肯されるべきものではない、といった主旨の内容を述べた*1。ところで、この大峰山の問…
昨日のエントリについて、id:t-hirosakaさんから言及いただいた。 現実問題としては、やむにやまれぬときは手段の是非を問うているヒマのない場合もある、とは思うのだが、非常事態にはなんでもあり、という判断停止状態におちいらないためにも、やむににや…
前回、風刺画に関するエントリを書いて以来、均質化と多様性、というものの問題について考えていた。均質化の暴力や侮蔑的な扱いに対して、被抑圧側にある人々が異義申し立てをおこなう。しかし、そのような時にしばしば論じられる、「被抑圧とされている側…
あと1ヶ月ほどで、イラク戦争開始から3年が経とうとしている。 当時、アフガンにしろイラクにしろ、その「戦争」と呼ばれる事象の、あまりに非対称な状況が話題に登ったことを思い出す。それから3年が経とうとした今、しかし、その非対称性は改善されるどこ…
また、風邪をこじらせてしまった。ここ一週間ほど、微熱が下がらない。 しかし、誰しもそうだろう、この体調不良は、僕の今の心理状態と、無縁のものとして生起したわけではないのだ。 今、僕の心の中で暴風雨が吹き荒れている。 「必要なものは、善意などで…