立脚

靱で、そして大阪城で、生活の場を奪い取られた方々がいる。 そのような事態に、そして、少なからずあるそれらの人々を侮蔑する表現に対して、僕は憤りを禁じ得ない。 でも、それ以上に、このような想いが沸き上がってくる。 なぜ、この世界は、人間は、こん…

強制排除

野宿者のテント撤去始まる 野宿者ら抵抗 大阪の2公園 大阪市は30日、公園整備の妨げになるとして、行政代執行法に基づき、靭(うつぼ)公園(西区)と大阪城公園(中央区)に建てられた野宿者のテントの強制撤去を始めた。市職員約310人、民間会社の警…

ユングについていろいろ

風邪で発熱してしまった(相変わらず、虚弱)のでちょっと文章がおかしいかもしれませんが、以前書いた林道義氏への批判にコメントをいただき、それに簡単な応答をしましたので紹介します。 「流れから水を得んとするものは、少しは身をかがめねばならない。…

最終解決

物騒なタイトルをつけてしまったけれど、その背景にある構図を突き詰めるなら、そういうことなんだろう、と思う。*1 靱公園のすべてのテント(約20軒)、大阪城公園の一部テント(約5軒)に住む人々が、大阪市によって強制排除の危機にさらされています。…

「こんなことになって」と泣き崩れた。

僕は --- 自分の愚かさを晒すことを承知で、こう叫びたい。「ライブドアだとか、小嶋喚問だとか、株価下落だとか。本当に、本当に、心の底からどうでもいい、どうでもいいことだ」、と。この記事を読んだ後、僕の中からそのような想いが沸き上がってきて、そ…

「自我と無意識の関係」をとりあえず読み進める (6)

前回(http://d.hatena.ne.jp/t_kei/20051211/p1)の続きから。 第二章 無意識の同化作用のおこす後続現象 (5) ユングは無意識の同化に伴う現象について、さらに掘り下げて述べる。 もしわれわれが無意識を同化することによって、集合的な心を誤って、個人的…

林道義氏、「ユングは関係ない」

この場合ユングは関係ない ついでに述べておくが、この者は私を「亜流ユング主義者」と呼んでいる。ユング心理学の世界、そして私のユング研究をどれだけ知った上で言っているのか。私は誰の亜流でもない。根拠も示さず人の研究を亜流呼ばわりするとは無礼極…

「生の分有」ということについての、感傷的で主観的で内向的な

のざりんさんの以下のエントリを読んで以来、様々な考えがぐるぐると、言葉にもならずに浮かんでは消えている。 http://d.hatena.ne.jp/x0000000000/20060111/p5 僕は、"「自らが決めるというあり方を肯定する人としばしば同じ人である」ところの「多様であ…

「流れから水を得んとするものは、少しは身をかがめねばならない。」 補遺

相変わらず僕の文章は拙くて、昨日書いた内容を今自分で読み返してみても、自分が何を言いたかったのかが良くわからない。そこで、それを糊塗する、というわけではないけれど、自分自身の理解向上のためにも若干の追記をしておこうと思う。

「流れから水を得んとするものは、少しは身をかがめねばならない。」

ユングについて、半可通な状態であることから脱却したい --- 新年早々から、そのような想いが強く湧いてきた。 それは、林道義氏の以下のような文章を読んだからだ。 方法論的思考と読解力の欠如 (「牧波」への反論 ) http://www007.upp.so-net.ne.jp/rindou…

遅くなりましたが。

ここを訪れてくださった皆様、明けましておめでとうございます。 気分転換に、デザインとタイトルを変更してみました。

すっきりしない

以前、河合隼雄の発言を取り上げて、批判をおこなったことがあった。 河合隼雄の「靖国参拝」に関する発言について - 諸悪莫作 t-hirosakaさんへ - 諸悪莫作(コメント欄) 正直に話せば、あのエントリを書いた後、僕は自分の中になんだかもやもやと、すっき…

有時

今日、僕はまた一つ歳を重ねた。 僕は年代的には「若者」に属する年齢ではあるけれど、最近、まるで老人であるかのように過去を回想することが増えてきた。そして、次のようなユングの晩年の言葉に深い感慨を抱いてしまうのだ。 すべてを知った老人の元型は…

「自我と無意識の関係」をとりあえず読み進める (5)

前回から激しく時間が経過してしまった。いつまでも日常的な雑務だけにかまけて「人生の作業」をおろそかにするわけにはいかないので、とりあえず進めていこうと思う。

色褪せるという感覚

仕事が忙しいせいで、すっかり更新が滞ってしまった(最近、こんなことばっか書いてるなぁ)。 さて。 これは僕の悪い癖だけれど、また例によって、自分の感覚のみに依拠したことを書いてみようと思う(あぁ、まったく、「愚者は体験に学ぶ」)。

自己嫌悪

あーあ、結局直感的なイメージのみに頼って、愚にもつかない駄文をあげてしまった。 全く進歩が無いなぁ、自分。

神秘的融即

風邪が流行っている。僕は虚弱なうえに、流行りものに弱い人間だったりする。だからなのか、いともたやすく風邪をひいてしまったうえに、あっさりとそれをこじらせてしまった。そのせいでここ数日、判断力が著しく低下しているのを感じている。そしてそうい…

女人禁制というものへの簡単な感想

大峰山の女人禁制の問題が一部で話題になっている。 その議論の捕捉のためにはてなキーワードをつくってみた。キーワードのコメント欄にも書いたが、とりあえず辞書的な意味のみを記述してある。 女人禁制とは - はてなキーワード

体調不良

体調を崩してしまった。 それで気が付いたのだけれど、ブログを書くという行為は、意外と消耗してしまうものなのかもしれない。研幾堂の山下さんから諭されたことについて考えた事とか、書きたいことが山のように溜りつつある。それなのに書き進めることがで…

心からの感謝

研幾堂の日記の山下さんが、再び、僕の稚拙な文章にコメントをしてくださいました。 私の言わんとするのは、自己の精神が、その能力をして捉えたものを、その能力に於いて、観念なり概念なり、あるいは認識として、自らの中で形成していくという体験が、(倫…

罪責感

「http://d.hatena.ne.jp/kenkido/20051029」を読んだ後の、僕の稚拙な感情の吐露に対して、研幾堂の日記をお書きになっている山下さんから、僕には過分としか言いようがないほど真摯なコメントをいただいた。 これから僕が書き記す内容は、あまりにも主観的…

僕達の社会

諸々の世事にかまけていて、こんなにも衝撃的で、重いエントリがあげられていることに気が付くのが遅くなってしまった。 http://d.hatena.ne.jp/kenkido/20051029 僕はこのエントリを読んでいて、僕達が造り上げてしまった社会の不条理にたとえようのない憤…

t-hirosakaさんへ

id:t-hirosakaさんが、僕の駄文の感想を書いてくださいました。 http://d.hatena.ne.jp/t-hirosaka/20051027#1130398756 以下は、その感想の感想です。

河合隼雄の「靖国参拝」に関する発言について

先日のエントリで触れた河合隼雄の発言について、id:t-hirosakaさんが該当箇所を抜き出してくださいました。(ありがとうございます!) http://d.hatena.ne.jp/t-hirosaka/20051026#1130302509 http://d.hatena.ne.jp/t-hirosaka/20051026#1130314478 客観…

AERAでの河合隼雄の「靖国参拝」に関する発言

仕事が微妙に忙しいせいでなかなかBlogを更新できずにいるが、個人的に看過できない発言を読んでしまったので、触れておきたい。具体的には、今週号のAERA(2005年10月31日増大号)の、「あいまい力が日本変える」という記事中の河合隼雄の発言。 http://ope…

「自我と無意識の関係」を読む (4)

前回に引き続き、「第一部 意識におよぼす無意識の諸作用」の「第二章 無意識の同化作用のおこす後続現象」の続きから。

無関心であるということ

あの911総選挙以来(というよりも、その前後から)、濁流のように、様々な出来事が生じている。もちろん全ての出来事が、あの911の選挙をきっかけとしてもたらされた訳ではないのだけれど。なんだか腰を据えて一つのことを考えるということが、とても難しい…

不公正な世界

パキスタン地震。 現段階で、死者は4万人を超えるという報道も出ている。しかし、その被害の規模と比較して、日本での報道量は、あまりにも少ないように僕には感じられる。これは僕の主観に過ぎないから、ただの勘違いかもしれない。けれども、はてなでの言…

自由の曙

パキスタンの地震に関連して、カシミールの歴史について調べていた。 そんな過程の中で、一篇の詩を見付けた。 その詩は、僕の心に深い印象を残した。

なんなんだ、これは。

淡々と、日常は過ぎていく。 パキスタンでは、地震で何万もの人が死んでいった。